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エネルギー収支がゼロ?ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは

松本工務店|京都市内の新築・建替え。リフォーム、耐震改修

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最近ZEH住宅が流行ってきていますね。日本政府が2020年までにZEH住宅を標準的な住宅にすると方針として決まっているので、流行になっている節もあるのでしょう。加えて、補助金が出るということで新しく住居を建てる際に必ず説明されることでしょう。今回は以前紹介した他の省エネ住宅との違いを更に詳しく説明する形でZEHに関して説明していきます。

■仕組み
ZEH住宅とはエネルギー収支がプラスもしくはゼロになる機構を搭載した家でした。そのためには主に5つの要素で成り立っています。

①断熱(気密性などの向上も)
まずは建物自体の性能を向上させます。建物自体の断熱性・気密性が低いといくらエネルギー効率の良い電気機器を導入しても室内温度を快適な状態にするために多くのエネルギーを消費してしまいエネルギーを無駄遣いしてしまいます。だから、建物の自体の断熱性・気密性などの向上を行います。

②省エネ
設置する機器も高性能な機器でエネルギー効率の良いものを利用します。ZEHの基準として一般的な住宅に比べて20%の省エネが必要になるので、家電製品についても同様に省エネ性能が高いものに置き換える必要が出てきます。

③創エネ
ZEHでは上記のような消費するエネルギーの量を削減することと同様にエネルギーを創造することも必要になります。太陽光発電システムや太陽熱温水器などを住宅に取り付けることによって自身でエネルギー資源を確保できるようにすることも特徴の一つです。

④蓄エネ
ZEHにおいては電気の売買を行うことも可能です。また省エネを行うためにも創エネで生成した電気は効率よく溜めておき必要な時に必要なだけ供給できるようにしておくことが重要です。

⑤HEMS
HEMSとはHome Energy Management Systemの略称です。スマートハウスで行われている最適制御もこのHEMSを利用しています。全てのシステムを一元的に管理することで「省エネ」、「創エネ」、「蓄エネ」のバランスをとり、エネルギー収支ゼロに大きく貢献します。


ZEHについてお分かりいただけたでしょうか?
このような複数の仕組みが絡み合いエネルギー収支をゼロにする環境に優しい住宅を作ることができるのです。
政府も今後力を入れており、補助金も出るようになってきておりますので、住宅を建てる際には一度ご検討ください。